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▽インタビュー
・2007.2.16 後藤 友紀 先生
 南大隅町立大泊小学校

・2007.2.8 高橋 明久 先生
 横浜国立大学教育人間科学部
 附属横浜小学校

・2007.1.29 杉本 茂雄 先生
 久松小学校

・2006.10.25 高橋 明久 先生
 横浜国立大学教育人間科学部
 附属横浜小学校

・2006.3.24 菅家 英朗 研究員
 海洋政策研究財団

・2006.2.10 坂田 邦江 先生
 横浜市立西柴小学校

・2005.12.20 岸 道郎 先生
 北海道大学
 大学院水産科学研究院

・2005.5.3 今井 常夫 先生
 千葉県富津市教育委員会

・2005.3.23 福島朋彦 研究員
 SOF海洋政策研究所

・2004.12.1 田村 学 先生
 柏崎市教育センター

icon インタビュー

vol.10  〜南大隅町立大泊小学校 後藤 友紀 先生〜


第10回目は、鹿児島県の佐多岬にある、南大隅町立大泊小学校の後藤友紀先生の取組みを紹介します。大泊小学校は九州最南端の小学校で、学校の目の前には砂浜が広がり、子どもたちは、身近な海岸のフィールドワークから、着衣水泳、ヨット体験、ところてん作りなど海を使ったさまざまな学習に取り組んでいます(>海まな登録校です)。今回は、その中から着衣水泳と、ところてん作りについて紹介していただきました。

Q1. いろいろな海の学習に取り組んでいらっしゃいますが、まず、着衣水泳の授業について教えてください。いつ頃から実施しているのですか?
A1. 記録がないので詳しくはわからないのですが、着衣水泳自体は相当前から実施していたようです。大泊小の子どもたちは、地域の特性上、浜で遊んだり、危険な岩場で遊んだり、釣りをしたりする機会が多いです。そのような子どもたちに、まず、水の危険性を自覚してもらいたいと考え、着衣水泳の授業をはじめました。
参加児童は1年生から6年生の全児童18名です。初めのころは洋服を着て海に入る程度だったようですが、昨年からは、救助の要請方法や簡単な救命方法、体を浮かべるための身近な道具の紹介なども行い、自分が水に落ちてしまったときの対応だけでなく、要救助者を見つけたときの対応についても学習しました。


Q2. 着衣水泳の授業を担任の先生だけでやるのは大変だと思いますが、どんな協力体制で実施しているのですか?
A2. 学校職員の指導には限界があります。そこで、B&G財団のリーダー資格を持つ、教育委員会社会教育主事の黒木譲史さんに協力をお願いしました。黒木さんをメインに本校職員4名が補助する形で指導したので、きめの細かい充実した指導ができたと思います。まず、体育の時間を使い、学校のプールで着衣水泳を練習した後、3年生以上は総合的な学習の時間を使って、学校近くの浜でライフセービングをやりました。ライフジャケットやサーフボードは、B&G財団から借用しました。

Q3. 地域の人材や施設を利用して協力体制をつくったのですね。授業の効果はいかがですか?
A3. おぼれない自信をつけさせるのではなく、水の怖さを知ってもらえたことが大きかったと思います。日ごろの水泳では自信満々で泳いでいた子どもたちが、服を着て水に入ると、いつもとまったく違う表情を見せていたのが印象的でした。ある児童は怖さのあまり、担任の先生の名前を思いっきり叫んでいましたよ。「○○先生〜もうやめてぇ〜」って感じです。

Q4. 水の怖さともしもの時の対応方法を理解できたことは、泳ぎが苦手な子どもだけでなく、泳ぎが得意な子どもたちにとっても大きな力になったことでしょうね。ところで、総合的な学習の時間では、ところてん作りも行っているとうかがいましたが、こちらはどのようなきっかけで始めたのでしょうか?
A4. 大泊校区では5月〜7月にかけてところてんを作る家庭が多いのです。子どもたちの家でも母親や祖母が作っているようです。しかし、子どもたちにところてん作りについて質問すると、原料を知らなかったり、作り方を知らなかったりする子がほとんどでした。そこで、地域の伝統料理に興味を持たせ、実際に作る活動を通して自分も大泊の一員なのだという気持ちを深めてもらうために実施しました。

Q5. 授業を実施する上で苦労された点はありますか?
A5. 昨年から構想を練り、今年度ようやく実現することができました。講師には、町の社会福祉協議会より校区内の山野タマ子さんを紹介していただいたほか、保護者の方にも講師をお願いしました。3年生から6年生の児童が参加しましたが、天草(てんぐさ)の煮汁を搾る作業は、かなり熱い上に粘りがあるため、やけどに注意しながら慎重に作業をするよう気を使いました。
注意すべきところはいろいろありますが、ところてん作りから子どもたちはいろいろなことを学習できたようです。天草の煮汁は、溶け出した糊の成分でだんだん粘りが出てくるのですが、粘りが増すにつれ、混ぜるしゃもじが重くなり、その変化に驚いていました。
また、ところてんの原料は学校の目の前にあるのに、実際の天草を初めて見たという子どもも多かったんですよ。

海に遊びに行く機会が多い大泊の子どもでも、学校での海の学習を通じてはじめて知ることも多いのですね。これからも、地域のすばらしい海を使った海の学習を実施してください。どうもありがとうございました。

 >外部リンク
 ・南大隅町立大泊小学校
 ・B&G財団


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