西柴小学校の学習支援「第3回西柴小アマモ学習会」報告
10月14日に横浜市立西柴小学校の西柴アマモ隊(以下、アマモ隊)を対象にした3回目の西柴小アマモ学習会を、横浜市金沢区の海の公園で行いました。今回は当財団から菅家、福島の2名が参加しましたので、その時の様子をレポートします。
○概要
アマモ隊の活動に参加するのはこれで3回めです。1回めはアマモ隊がこれまでの活動成果を手作りポスターで発表してくれて、その内容についてコメントやアドバイスをしました。続く2回めはアマモを増やす方法、アマモが育つ条件などについて、パワーポイントやホワイトボードを使って説明しました。そして今回は、アマモと深く関わっている生物や環境条件などを実際に調べてもらうため、アマモが育っている横浜市金沢区にある人工海浜「海の公園」に出かけました。
○アマモの育つ環境のおさらい
まず、福島から、前回の学習会で説明した海の環境とアマモ、アマモと生物のつながりについて、プリントを使っておさらいしました。そして、海に行った時の観察ポイントなどを説明し、いざ海に出発です!
○フィールドでの観察と生物採取
海の公園にある人工タイドプールで、プランクトンネットや酸素濃度計、塩分計などを使って、プランクトンの採集や海の環境を調べる方法を実際に体験してもらいました。5年生は昨年の出前授業のときに酸素濃度計や塩分計を使った経験がありましたが、実際に海で使うのは初めてです。また、子どもたちに同行したお母さんやお父さんも興味津々の様子でした。
次に、砂浜に移動して、シャベルを使って波打ち際や砂の中にいる生き物を採取しました。この日は大量のアオサが打ちあげられていて、砂の中の生き物を採取するのは大変でしたが、堆積したアオサの下にはたくさんのヨコエビが潜んでいて、子どもたちはもちろんのこと、同行したお母さんやお父さんも、夢中になってヨコエビやゴカイ類を採取していました。
○室内での生物観察
海の公園「うみとのふれあいセンター」内にあるセミナー室で、砂浜で集めた生き物たちを、USB顕微鏡を使ってみんなで観察しました。プランクトンネットで集めたプランクトンが、プロジェクターで投影したスクリーン上で動く様子に、子ども達は歓声をあげ熱心に 見入っていました。残念ながら顕微鏡の倍率の問題からゴカイ類の観察は、肉眼で行うことになりましたが、ゴカイ類を初めて見る子どももいて、恐る恐る触ってみたり、指でつまみあげてみたり、楽しみながら観察していました。
今回は、アマモ隊のほかに、坂田先生が担任の4年1組の児童3人も参加してくれました。普段、学校や家の近くに海がある環境で暮らしていても、なかなか身近な海の環境やそこに暮らす生き物たちをつぶさに観察する機会はありません。参加したアマモ隊はもちろんのこと、飛び入りで参加した4年1組の子どもたち、お母さんやお父さんも、フィールド観察では夢中になって時間を忘れるほどでした。また、学習会のふりかえりで、参加してくれたお母さんやお父さんが、子どもの頃に遊んだ海のことを思い出しながら、現在の東京湾にもたくさんの生き物がいることに驚き、これからも子どもと一緒に参加していきたいとおっしゃっていたのがとても印象的でした。スケジュールの都合で短時間しか海での観察はできませんでしたが、今回の学習会をきっかけに、学校の授業や休日などで海に出る機会が増えることを期待します。
写真提供:坂田邦江先生 |